《MUMEI》
一夜明けて…
翌日…


俺は、今一階のソファーで物思いにふけっている…


「おやぁ!昨日大事な物を捨てれた色男君じゃあないですか?」


姉ちゃんが入って来た…


(うざいのんが来た…)


思ったけど言わなかった…

言ったらきっと殺される…

「…おはよ…」


「…?どうかした?何かあった?」


姉ちゃんは、こういう事に鋭い…


「…別に…」


「……そっか…じゃあ私は着替えて来るよ…」


気を使ってくれたみたいや…


ハァ…正直、俺はまだ純な体や…


もちろん、茜も…


けど…失敗した訳や無い…

ただ…俺は…茜は、大事にしたいねん…


まだ早いと思うし…


せやから昨日は茜がベットに入って来ても、必死に我慢した…


我ながら頑張ったと思う…

本当に昨日は疲れた…


姉ちゃんはたぶん失敗したと思ってるんやろうな…


後でちゃんと話しとくか…

今日は土曜日…


半日だけ授業がある


時刻は間もなく六時半…


そろそろ母さんが起きてくるはず…


「あら?空、おはよう。」

「うん、おはよう。」


母さんは朝飯を作り始めた

しばらくして、茜が起きて来た…


「おはようございます。」

「あら、茜ちゃん、おはよう」


茜は母さんを手伝おうとしたけど母さんは断った。


茜は母さんに負けてこっちに向かって来る…


「おはよ」


「うん、おはよう」


茜が返す…


なんか…恥ずかしい…


何で?


俺達は…ぎこちない会話を交わして朝飯が出来るのを待った…

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