《MUMEI》
NSRの痛手
コケた直後は、幾らキック・ペダルを踏んでもエンジンがかからなかった。


オレ『あれ!?…かかんねー』

Official『暫く(マシンを)立てときゃ、そのうち(エンジンが)かかるよ…』

兄ちゃんは黄色い旗を軸棒に丸めながらオレの焦りをなだめてくれた。


オレはオフィシャルの兄ちゃんに礼を言い、U字コーナーからピットまで NSR を押して歩いた。


その時…


ピット・ロード入口付近にいた係員が、拡声機を持ってフリー走行の終了を告げた…。

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