《MUMEI》
久々に変態登場
今日は久しぶりの学校

いや、正確には一日行ってなかっただけだが…

新校長も見つかって教師も戻って来たはずなのに……今日も自習…

何故だ?

「まぁ、楽だからいいじゃん?」

「…あのな、このか…学生の本分は勉強だぞ?」

「細かい事は気にするな」
細かく無いと思うが…

「まぁ、でも授業もあったらウザイけど、無かったら退屈だね〜」

確かに…

「なんか面白い事無いかな〜」

「ハーッハッハッハッハッ久しぶりだなぁ藤丸 龍」

「……………………誰?」
「えぇ!?覚えて無い?」

「……………………誰?」
「俺だよっ俺っ辺堂 太一だよぉ」

「……………!変態か?」
そういえば…いたな…そんな奴…

「それで、何の用だ?変態」

「うぐ、少し気になるがまぁいい、勝負だ!」

またか…

理由を聞く…

また赤くなる

そのまま逃げると思ったが…

「り…理由は…貴様から…救い出す為だ!」

「何を?」

「そ…その…し…雫さん…を…」

!!!!!!

まさか…こいつ…

「雫に惚れてるのか?」

変態の顔がこれ以上無い程赤くなる。

「成る程…だがな…貴様みたいな変態には、雫は…」
“やらんぞ”と言おうとしたのだが…

「ボク変態嫌い」

雫のキツイ一言が飛んだ…
「え?えっ、あの?」

変態は驚いていた…

「変態嫌いウザイ」

雫…言い過ぎじゃあ…

「……………………グスッウワァァァァァァァァン」
泣きながら走り去った…

変態…今なら貴様に同情するぞ…

「おにぃ…」

雫が膝の上に乗ってくる…
「ん?」

「ボクは…おにぃがいればいい…ボクが好きなのは、おにぃだけだから」

微妙に顔を赤くしながら言う…

ちくしょう…かわいい奴め


何となく頭を撫でてやる…

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