《MUMEI》
――朝まで…
全身が溶けそうで頭が真っ白になりそう。
激しく求められながら甘いキスを落とされ、俺はその唇を追いかける。




突かれると安堵感が全身を駆け抜け、抜かれるとそこから切なさが込み上げた。





気持ち良さと切なさが深くいり混じり生理的な涙が勝手に湧いてくる。





涙が出ると胸が苦しくなって、必死にしがみつかずにはいられない。




ジュクジュクとひっきりなしに響く水音、





秀幸の荒い息使い。




俺の抑えがつかない淫らな声……。

もっと欲しくて揺れ動く腰。



「ぁあ――っ!も、ああーっ!狂っちゃう――っ!」






「狂っていいよ、もっと乱れる裕斗見せて…」






腰の下にクッションを入れた状態で正常位で抱かれたまま、色々な角度で、強弱をつけながら追い込まれ続け…





「出そうだよー!ああっ、出ちゃう、はぁあ、もう、んん、壊れるよ――。あ―――っ…」

俺は秀幸の背中に必死にしがみつきながら



果てた。

前立腺の刺激で中から精液を無理矢理押し出されるイき方…。


気を失いそうな強い快楽が、勝手に起こる痙攣と共に全身を駆け抜ける。



しかし俺が余韻に浸り呼吸を整える余裕は与えて貰えなかった。



「ああ――っ、待って…、ああ――っ!」

いきなり高く脚を持ち上げられ、躰を二つ折りにされてぐりぐりと回された。

えぐられる刺激に全身が粟立つ。



「どんどんイけ、今日は朝まで寝かせねーよ、覚悟しな」

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