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《MUMEI》 マユミ風呂場でシャワーの音が聞こえてきた。 どうやら私の事は、無視してこの場をやり過ごすらしかった。頭にくる。私は、布団を頭からかぶってただ泣くしかなかった。そのうち意識がぼんやりと薄れていって眠り込んでしまった。 「全く、嫌になるよ。何かといえば妊娠、子供を盾にとってギャーギャーわめいてさ。早まったよなー。結婚する相手間違ったかも。」 ふと気が付くと亮が誰かと電話していた。 「離婚?それは、無理だよ。子供に罪はないんだし。やっぱりさ、しばらく会うの止めとこう。大丈夫。落ち着いたらまた必ず連絡するから。」 「誰と話してんの。」 「会社の同僚だよ。」 慌てて、電話を切った亮は、平然と答えて。 (どうせマユミでしょ。白々しいんだから。) 次の日の朝だった。いきなり女から電話がきた。頭の悪そうな、かん高い声だった。 前へ |次へ |
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