《MUMEI》

 







    グキィ

「…………ッ、」

迂闊にも足を捻った。
我慢我慢……、笑顔……。うわ、転ぶ!

七生が肩を組んで支えてくれた。
そのままラインダンスに移る。

た、助けてくれた。
ラインダンスさえ終えればあとは他のグループのブレイクダンスやらになって楽だ。


全てノーミスで終えて、クラス集合写真を撮り、裏側に引っ込む。

『待てウチ!あとチアダンスィー!』

ちっくしょ、司会に呼び止められた。
次の準備の繋ぎで司会がトークする。

『皆可愛いー、俺、木下タイプかな。』

『う、ども……。』

うう、顔引き攣る。苦笑いー……。

『ちょっと!そこは俺言っとこう!』

七生がまた肩を組んで痛い足の分を支えてくれた。

『ゲテ食いじゃねーし、ほら帰った帰った!
じゃーね木下ー』

手を振ってくれているので引きずられながら振り返した。



裏に入ると先生に早く来いと急かされて全然感謝するような隙もない。スカートだけ脱いで足を引きながら持ち場に戻る。


足首が熱を持っていた。
少し時間取れたら冷やしに行こう。

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