《MUMEI》 幸せ…あたし、梶野のこと、好き―…なんだ。 今まで恥ずかしさで閉じ込めてきた気持ち。 いま、はっきりと感じてしまった。 ―…だって、もう怖さも無い。 …梶野がいるから。 もう淋しさも、虚しさも、どこかへ消え去った。 …梶野が笑ったから。 ひとを好きになるって、 きっと、こういうことなんだろう。 黙々と資料と格闘する梶野を見ながら、 優しい気持ちに包まれていくのを感じた。 自分の気持ちを ちゃんと受け止めた今、 あたしの心は 幸せに満ちていた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |