《MUMEI》
☆*.°+
「終わったな〜!!」

「ありがと、梶野!!」

「おれ、一応リーダーなんだからさ、
もっと頼れって!!」

「…そーだね!!梶野、頼れる!…結構(笑)」

「…結構(笑)、てオイ…!!」


薄暗くなった帰り道。

涼しい風が頬をなでる。


「…でもさ、相原、最近ずっと変だったよな??」

「…そ、そう!?」

「おう。…今は、そーでもないけどな!!」


梶野が笑う。


…気持ちを受け入れたら、
梶野と普通に接することが出来るようになったみたいだ。


「…ちょっとね!!
調子悪くてさ!…でも、もうダイジョーブ!!」


あたしも、笑って答える。


「…そ??…体育祭、足ひっぱんなよー??」

「…うっさい!!
―…あれ??梶野、忘れ物はー??」

「……もー知らね!!」


前みたいな会話。



―…今までと違うのは、


あたしの気持ち。




家までの道のりを
こんなに大切にしたのは


初めてのことだった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫