《MUMEI》

2人は朝焼けが終わり

太陽が昇ってしまうまで鮮やかな朝焼けに見とれていた

「ありがとう 元気になったらまた見にこようね」
「あぁ 約束だ。だから早く元気になれよ?」

「もうちょっと病人でいたいなぁ」

「なんでだよ」

「だって ミナヅキくんを独り占め出来るから」

「病人じゃなくても独り占め出来ると思うぞ」

「そうかなぁ」

「そうなんだよ。だから早く元気になれって、そんで見に来るんだろ?朝焼け。」

「うん 頑張るね」

「そうだ」ニコッ
作り笑顔じゃない正真正銘の自然な笑顔だった

「笑った……ちゃんと笑ったよね!?」

「ん?ぁ……笑えた…」

「嬉しい、でも他の女の子に見せちゃダメだよ?」

「なんで?」

「だってぇ…ミナヅキくんを取られたくない…」
心配そうに言った

「大丈夫、俺はお前の側にいるから」

「エヘヘ ///」

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