《MUMEI》

「扉の中って…。」


病室の扉


これ1つしかない…。


「あなたは人間ですか?」


「いいえ。」


「私の手を治してくれるんですよね?じゃあ天使さん?」


「天使ではありません。さぁ僕の声が聞こえるほうへ。」


病室の扉から
声が聞こえる…。


「はい…。」


私はベッドから降りて、扉に近づいた。


手が使えない私は、足で扉を開け中に入った。

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