《MUMEI》
・_・?
体育祭が終わると、
次に待っているのは『中間テスト』だ。

みんな、『勉強してなーい』
とか言いながら、絶対勉強してる。


「マキー!!…数学教えてー!!!」

「やだ。あたしも忙しいのー!!」


マキに助けを求めても、
いつも上位にいるマキは勤勉で、
大抵、取り合ってくれない。


「うー…数学ー…」

「…もー…!!
そんな言うんだったら、
梶野に教えてもらえばいーじゃん!!」

「やだよ!!…ムリ!」

「…なんで??いーじゃん。
梶野、数学得意みたいだし」

「…こっちが緊張するの!!」

「…あー…、なるほどねえ♪」


…絶対、からかわれてる!!!

マキに軽くパンチを入れたとき、
教室の入り口近くで、工藤先生の声がした。


「梶野!!後で職員室こいよー!」

「ほーい!!」


元気よく答える梶野。


「…最近、職員室呼ばれること多いよね、梶野。」


マキが、シャーペンをくるくると回しながらつぶやく。


「…うん」


―…そうだ。
今週だけで、3,4回は呼ばれてる。


「…ね、なんなのか聞いてみれば??」

「…うーん…」


確かに、気になる…

今度、聞いてみようかな…??

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