《MUMEI》
スタート前の緊張
ようやくグリッド上に全マシンが整列した。


岡ヤンはマシンに跨ったまま、じっとうつ向いていた。

やはり緊張しているのだろうか…?

時折スロットルを煽り、振れ上がるタコの指針を見つめているようだった。


他のライダー達も同様にスロットルを煽っている。


パラアアァン!!パパアァァン!!

50cc のバイクでも、これだけの台数が揃えば結構けたたましい爆音になる。


まるで高まりゆく緊張のボルテージと呼応しているようだった。

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