《MUMEI》 よろしくな「宗一だ、よろしくな紗英」 握手を求める… 「こちらこそ…よろしくお願いします…」 握り返してくれる… 「紗英、俺達は兄妹なんだから、敬語はやめろ。」 「あ、はい…あ…う…うん」 やはり自然に敬語になってしまうようだ… 「俺の事は好きに呼んでくれ」 「………お兄ちゃん…で…い…いい?」 「いいよ」 紗英はすごく嬉しそうな顔をしていた… 兄が出来たのが嬉しいのだろう 一通り挨拶が済んでから、新しく出来た紗英の部屋に荷物を運ぶ… そういえば… 「紗英は何歳なんだ?」 「え?…15歳高一だよ」 一つ下か…… その日は紗英の歓迎会をした… すごく喜んでくれた… 「ハァ〜…いい湯だ〜…」 場所は風呂場… 俺は入浴中… 不意に扉が開けられる… そこには紗英… どうしたんだろう? 「って、何やってんだぁお前はぁぁぁぁ!?」 紗英は服を脱いでタオルを身に纏っているだけだった… 「お…お母さんが…こうしたらお兄ちゃんが喜ぶって…」 「あんな奴の言う事を真に受けるな」 「………………嫌?……」 「いや、嫌じゃないけど…」 結局…何とか紗英を押し返した… あんババァ…後で殺す… 前へ |次へ |
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