《MUMEI》
仕草
私は涙を流しながら…


CDプレーヤーの再生ボタンを押した。


雅樹―…



雅樹の歌声は………




私の心に



"笑顔が一番!"



とゆう文字を



刻んでくれた。













チナツ「2曲目、完成☆」


難しい2曲目を完璧にし、私たちは一安心。


あと、4曲だ……。


ハルカ「私たち、上手くなったね!!前に比べると☆」


遥は嬉しそうにはしゃぎながらそう言う。


確かに……


最初はリズムを合わせることさえ、出来なかったのに。


私たちは成長したんだなぁ…って思えた。


マコト「この調子なら、全部できそうだな」


マサヤ「そうだな!!クラス皆の為にも俺たち力を合わせて頑張ろうぜ!!」


ハルカ・チナツ「オーー♪」













私たちは音楽室を片付け、学校を出た。


外はもう薄暗く、私たちの心に不安を押し付ける。


チナツ「真琴くんに守ってもらわなくちゃ!!」


ハルカ「私も!!」


マコト「何でだよ!?」


3人はそんな言い合いをしながらも仲良く帰っていった。




「なぁ、秋菜……」


帰り道……


雅也はイキナリ口を開いた。


「何??」


「秋菜さぁ…俺のことどう思ってる?」


「イキナリそんなこと聞かれてもなぁ…頼れる男友達かな…」

「マジ!?俺、秋菜の友達になれたの!?」


雅也は私の手を握りながら目を輝かせてそう言う。


「なれたって………最初から友達のつもりだったんだけど…」

「良かった――――!!!!俺だけかと思ってたんだよ!友達だって思ってんの!!本当に良かったわ〜!!」


雅也は子供みたいな無邪気な笑顔で私の頭をクシャクシャ撫でた―…。


あ………



この仕草………





雅樹も―…






「じゃあまた明日なぁ!!」


雅也は大きく手を振って帰っていった……………。







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