《MUMEI》 緊張感, 世の中は不思議なモノ… 本当に不思議… 不思議過ぎて、時々分からなくなる―…。 10月31日― 文化祭当日 学校は大勢の人たちで賑わっていた。 私たちバンドグループはステージ裏で練習したり、最後の確認をしていた。 チナツ「他のクラスの人たち気合い入ってるね〜…」 千夏は周りをキョロキョロ見ながら焦っていた。 ちなみに私たちの出番は15時30分から。 今は同じクラスの人たちが宣伝してくれている。 現在の時刻…10時48分 ハルカ「出番まだだし…他のクラス見に行ってみない?最後の音あわせは14時半から始めようよ」 マサヤ「そうだな!!少し気持ちを落ち着かせた方がいいしな!!行こうぜ!!」 私たちは他のクラスを見に行くことにした。 喫茶店やお化け屋敷… なかなか面白いものが沢山あった。 5人でいると時間が過ぎるのは早くて… あっという間にお昼の時間。 マコト「屋上行くか」 真琴の意見に賛成し、私たちは屋上に行くことにした。 チナツ「何か緊張してきたよ…」 本番が近づくにつれて、私たちは緊張感に包まれてゆく。 人前で… しかもあんな大勢の前で… 17年間生きてきて、こんなに緊張したことはきっとない。 上手くいくといいけど…… マサヤ「音楽室行くか…」 さすがの雅也も緊張しているみたい…… 何時もと声のトーンが違う。 私たちは音楽室へと向かう。 それぞれの楽器の前に立ち、楽譜を見る。 現在の時刻…14時32分―…。 , 前へ |次へ |
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