《MUMEI》
別人
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後片付けも全て終わらせ、私たちはカラオケボックスに来ていた。


マサヤ「フリータイムで♪」


雅也が店員さんがそう言うと、店員さんは雅也をじーっと見つめる。


ハルカ「何ですか!!店員さん!」


「いや…その…」


すると雅也は何かを感じとったのだろうか……


店員さんの口を、勢いよく塞いだ。


マサヤ「部屋…何処ですか」


店員さんから手を放し、雅也は聞いた。


「……106号室です」


雅也はそれだけ確認すると、奥へと入っていった。


私たちは店員さんを横目でちらちら見ながら雅也のあとに、ついていった。




一体、何だったんだろう…。


雅也の目つきや態度が全然、違っていた。



何かあるの…??









部屋に入ると雅也は何時ものテンションに戻り、曲を選び始めた。



まるでさっきと別人…。



でも、私以外の皆は直ぐに雅也のテンションにのりはじめ、さっきの雅也のことは忘れたかのようにはしゃいでいた。














この時からだったかな…。




雅也の様子が気になり始めたのは―……………。











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