《MUMEI》
驚き
テンアはマスターの答えに驚いていた。


「お前は何故、驚かない。」


「そりゃ少しは驚きましたよ。魔族以外に魔法が使えるなんて。」


そっか、だから
テンアは
シンヤに
怒っていたのか…。


「もしかしてあなたは、デンエですか?」


デンエ?
何の種族だ?


「私は猿族だ。だが、デンエは魔法が使えないはずだ。」


「いや分かりませんよ。神の許しがでるかもしれません。」


マスターは、俺たちに優しく微笑んだ。

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