《MUMEI》

「こいつらは猿族で、村からは出ないんだ。今日始めて村から出たんだ。」


「猿族?そうなんですか、テンアさんデンエについて、僕が説明してもいいですか?」


「あぁ。」


「デンエとは、魔族と天使が混じりあった存在。

デンエは、魔族と天使を足したような容姿をしていますが、魔法は使えない、空も飛べない、頭も普通なのです。」


『それがどうしたんだ?』


「つまり、なりそこない。デンエはどの種族からも嫌われています。」


なりそこない…


テンアに心にこの言葉が突き刺さった。

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