《MUMEI》 ………嫉妬…?かな…「龍ちゃん、だ〜い好き」 「もうガキじゃないんだから離れろ!」 今、月野姉さんはメイド服の上とスカートだけ脱いで、シャツ一枚だった… 「…何で?」 …俺も年頃の男の子なんだよ… 頭ではダメだと思っていても…体は正直で… そんな格好で、そんなに近付かれたら… 「…………あ…」 ばれた… 「……ふ〜ん…成る程……へ〜…そっかそっかぁ……龍ちゃんも…そんな年頃か〜」 「………うるせー…」 「私で興奮…してるの?」 他に誰がいんだよ 「………うるせー…」 今はそれしか言えない… 「そっかそっか…じゃあ龍ちゃんの為に上も脱いじゃおうかな〜」 絶対やめてくれ… 何故か口からは出ない… 体は正直だ… 「んしょ…んしょ…」 ボタンを一つずつ外していた… 待てまてぇ〜い 言葉に出ない! 《情けない男め…》 …反論出来ない… 月野姉が最後のボタンを外そうとした… 「…何をしているんですか…?」 声の方を向く… 「涼風!」 入口に涼風が立っていた… しかし、涼風の顔を見ると… (…あれ?…怒ってる…?) 涼風は見た事も無いぐらいに冷たい顔をしていた… 「す…涼風…?」 涼風は俺に近付くと、黙って縄を解いた… 「涼風…ありが…」 涼風は俺を無視して校長室を出て行った… 「…………………………」 俺はしばらく呆然としていたが… 数秒後…我に帰り涼風を追いかけた… 前へ |次へ |
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