《MUMEI》 気のせい, 雅也の作り笑いは、その日から何度も続いた。 皆といる時も。 私といる時も。 何で?? どうして?? 気になっちゃうじゃん。 気が狂うじゃん。 雅也…どうしたの?? 「様子がおかしい?」 ハルカ「そうなの!!千夏の様子がおかしいの!!」 千夏の様子が?? 雅也しか気にしてなかったから気づかなかった。 「どうゆうふうに?」 ハルカ「何か切ないのね〜」 意味分からん。 「気のせいじゃない?」 ハルカ「そうだといいんだけどね」 私は知らない。 この時、千夏がとても悩んでいたこと。 私は、千夏の気持ちに気付いてあげることが出来なかった。 マサヤ「秋菜〜」 「何?」 マサヤ「千夏、様子おかしくない??」 また、その話か。 「遥にも言ったけど、気のせいじゃない?」 マサヤ「かなぁ〜?俺の"勘"は外れるからなぁ〜」 なら、気のせいだな。 マサヤ「だよな!気のせいだな!!」 千夏が様子おかしいのは気のせいだよ…。 ほら…。 今、笑顔だもん。 遥と笑いながら話してるもん。 千夏が様子おかしいなんて… 気のせいだよ…。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |