《MUMEI》
気のせい
,



雅也の作り笑いは、その日から何度も続いた。



皆といる時も。



私といる時も。


何で??
どうして??




気になっちゃうじゃん。



気が狂うじゃん。



雅也…どうしたの??













「様子がおかしい?」


ハルカ「そうなの!!千夏の様子がおかしいの!!」


千夏の様子が??


雅也しか気にしてなかったから気づかなかった。


「どうゆうふうに?」


ハルカ「何か切ないのね〜」


意味分からん。


「気のせいじゃない?」


ハルカ「そうだといいんだけどね」


私は知らない。


この時、千夏がとても悩んでいたこと。


私は、千夏の気持ちに気付いてあげることが出来なかった。













マサヤ「秋菜〜」


「何?」


マサヤ「千夏、様子おかしくない??」


また、その話か。


「遥にも言ったけど、気のせいじゃない?」


マサヤ「かなぁ〜?俺の"勘"は外れるからなぁ〜」


なら、気のせいだな。


マサヤ「だよな!気のせいだな!!」


千夏が様子おかしいのは気のせいだよ…。



ほら…。


今、笑顔だもん。


遥と笑いながら話してるもん。





千夏が様子おかしいなんて…




気のせいだよ…。

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