《MUMEI》

方や一早く集団を抜け出し、独走状態の足掛かりを築いた岡ヤンは、只一人だけ39秒台後半のラップを叩き出し、後続を引き離していった。

1周目で2位のマシンにつけた15メートルの差は、2周目には倍に拡がっていた。

抜きつ抜かれつの駆け引きに追われて、タイムが伸び悩む後続マシンを後目に、岡ヤンは難なくレコード・ラインを辿ってゆく。

6周目を過ぎると、ほぼストレート1本分のアドバンテージを築いていた。

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