《MUMEI》
ウザイ奴…《神》
俺は、新堂 神
(しんどう じん)
16歳、高一


好きな物は…
数える程…


嫌いな物は…
数え切れない程…


けど…最近…


俺に…


“特に”嫌いな者ができた

それが…


…“コイツ”…




「新堂君、お昼だよ?」


言われなくてもわかる…


「…………………………」

俺は無言で立ち去る…


「あっ…待って」


コイツはいつも付いて来る…


正直…ウザイ…


コイツは、和泉 水城…
(いずみ みずき)


俺の隣の席の女子…


入学式から、何故かずっと話しかけてくる…


俺が無視し続けて一ヶ月…

まだ、懲りない…


諦めない…


「待ってよ〜一緒に食べようよ〜」


俺の隣に追い付いてそんな事を言う…


誰が食うか


「…………………………」

無視する…


「沈黙は肯定ととるよ」


「…………………………」

尚、無視する…


「う〜…一言ぐらい喋ってよう…」


泣きまねを始める…


だから、俺はありのままの気持ちを伝えた…


「ウザイ」


…と…


奴の足が止まる…


俺は歩き続ける…


これでもう近付いて来ないだろう…


だが、俺は知らなかった…

俺の後ろで…


奴が…


笑顔になっていた事を…

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