《MUMEI》
ピンク
2週間前――



「ブハッ!!山田ぁ!!なんだよその頭!!」

いつもつるんでいる山田のバカが、なんと頭をピンクに染めてきた。

「おっまえ、バカじゃねーの!?ありえねー!!」

俺を含め、男子らはばか笑い。

女子は、若干引いていた…(無理もない)


「ぜってー指導室呼ばれんぞ!何があったんだよ??」

「今日…」

男子たちは理由が知りたくて、全員山田の声に耳を傾ける。


「ラッキーカラーがピンクだったから」


「「「「ハァァァァ???!!!」」」」


再び大爆笑。
最近、山田がラッキーカラーにハマッているのは知っていたが、ここまでとは思わなかった。

「おまえらなぁ!?バカにすんなよ!?ラッキーカラーは当たるんだぞ!!」

腹を抱えて笑う俺らに、山田は一生懸命言っていたが、誰も信じるはずはなく。


数分後、山田は指導室にお呼ばれされた。



その後、指導室から帰ってきた山田の口から聞いた言葉は、



俺の人生を変えた。

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