《MUMEI》 部屋を出て、歩こうとしたとき、呼び止められた。 「あのっ」 「ん?」 「隣のクラスの、山田くんだよね…?」 「うん。知ってるの?」 「今日ので、結構有名になったと思うよ」 「あ、そっか」 クスクス笑いながら、彼女は言った。 「黒い髪になってたから、最初わからなかったよ。 …かっこいいね」 「え?」 彼女の口から出た言葉は、今まで生きてきて初めて言われた言葉だった 「山田くんのこと、ずっと好きだったんです。けど、近寄りにくくて… もし良かったら、付き合ってもらえませんか?」 顔を真っ赤にしながら言ってくれた彼女は、今まで会った女の子の中でも、一番可愛かった。 俺は、感動しすぎて、声に出すことができなかったので、 何度も何度も頷いて、OKの返事を彼女にした。 前へ |次へ |
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