《MUMEI》

「どうなさいましたか?」


79は慌てて僕の所にやってきた。


「何でもないよ。」


「もう血もダメなんですか?」


「うん、そうみたい。でも大丈夫だよ。」


僕は残りの血を
宙に浮かべ
飴玉のような物に
変えた。


「心配かけてごめんね、79。」


「いえ…。」


79はとても心配そうな顔をし見つめた。

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