《MUMEI》 幸せな時《神》「…………………ハァ…」 何故アイツはあんなにしつこい… ウザがられている事ぐらいわかれよ… まぁ、もう大丈夫だろ… …ここは旧校舎… 今は昼休み… 何故こんな所にいるのかというと… 「……そこか……」 コイツラがいるから… 「ニャア…」 猫だ… 入学式の日に偶然見つけて以来ずっとここで飼っている… ウチはマンションだから、ペット禁制… だから、誰も来ない旧校舎で飼っている… 毎日の昼飯はコイツラと食っている… 猫は…数少ない俺の好きな物… 「ニャア」 皿にキャットフードを入れてやる… 三匹の猫が仲良く食う… 俺の好きな光景… この時間が大好きだ… 一人と三匹で過ごす静かな時間…… 「わぁ〜かわいい猫ちゃん」 「!!!!!!」 いつの間にか、俺の隣には…奴がいた… 全然気付かなかった… 忍者かよ… 「いつもこの子達と食べてるの?」 無視する… 「へぇ〜そうなんだ〜」 何も言ってねぇだろ… 「私も一緒に食べていいかなぁ?」 「…………………………」 何言ってんだ…?コイツ… 「ホントに?ありがとう〜」 「何も言ってねぇだろ!」 つい言葉が出た… 「…………………………」 ア然としている… 「……やっと喋ってくれた」 奴は笑顔だった… 「…………はぁ?」 「あ!また、今日はツイてるな〜」 「…………………………」 何なんだ…?コイツ…… 前へ |次へ |
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