《MUMEI》
好き…だけど
,




千夏は今どうしてるかな…。


私が今、真琴に告白されたこと知ったらきっと……


傷つく………。



「嘘………だよね?」


マコト「嘘なんかじゃない…ずっと好きだったんだ……雅也なら知ってるよ…」


雅也は知ってる………??


真琴が私のこと好きって事…??

知ってるのに何で私と真琴を2人っきりにしたの??


何で…………


マコト「ごめん……こんな時に…俺って馬鹿だな……帰るわ」


真琴は苦笑いしながら立ち上がり、教室から出て行った。



こんな時でも、雨は降り続けるんだ………


私は何故か……涙を流した…



ねぇ…


雅樹……


私はどうすればいいんだろう…






私の頭の中には、雅樹の曲…"last time"がながれていた。













少しすると廊下から足音がきこえた。


雅也かな…?


チナツ「……秋菜……」


ハルカ「真琴は…??」


「帰ったよ」


マサヤ「秋菜…」


分からない……


自分が分からない……。


チナツ「私…秋菜のこと悪く思ってないよ…真琴が秋菜のこと好きってこと知ってたから…」


「え…」


チナツ「フッきろうと思って真琴に告白したの……だから私のこと気にしないでね…」


「千夏…………」


私の目から涙が零れる。


ハルカ「泣かないでよ…秋菜…」


私は遥にそう言われても…泣き続けた…………。













帰り道……


雨は相変わらず……降り続けていた。


マサヤ「秋菜………」


「…………」


マサヤ「真琴に………告られた…だろ?」


「………うん……」


マサヤ「やっぱり…………」


「どうすればいいんだろ…」


マサヤ「秋菜の気持ちをそのまま言えばいいんだよ…秋菜は真琴のこと嫌いか…??」


嫌い………じゃない。


むしろ………好き。


でも、やっぱり恋愛としては好きじゃない。


友達としてなんだ―……。


「嫌いじゃない…好き…だけどやっぱり恋愛としてじゃないんだ…でも真琴とはこれからも仲良くしたい……いつものように5人で仲良くしたい…千夏と…遥と…真琴と…私と…雅也で…笑いあいたい………」


マサヤ「じゃあ……そう伝えればいいんだよ…真琴は納得してくれる…」


そう言って雅也は優しく……









私を抱きしめてくれた―…






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