《MUMEI》
公園
,


冷たい雨の中……


寒い筈…
なのに温かかったのはきっと…

雅也の温もりに包まれていたから……………。













「タオル……貸そうか…??」


マサヤ「平気!直ぐ帰れる!じゃ…またな…!!」


そう言って雅也は……走っていった。














今日は土曜日―……


残念ながら、真琴に気持ちを伝えるのは月曜日だ……。



雨はすっかりやんで今日は快晴だ。



………散歩にでも行こうかな。


私は着替えて、外に出た。



空が青いな…。


雅樹と見た沖縄の空と同じ……だな…。




もうすぐ、11月も終わり…。



雅樹のことはいい加減、忘れなくちゃ…。



雅樹だって頑張ってるんだから私も頑張らなくちゃ…。




と………


思いながら向かったのは、雅樹と出会ったあの公園。


今日で終わりにしよう。


私はあの時と同じベンチに座った。


懐かしい………。


あの頃と同じ景色………。



私がボーっとしてる時に雅樹がいきなり話しかけてきたんだっけ………。



ビックリしたなぁ…。


芸能人だったんだもん。


本当に………



私はいつの間にか泣いていた。


何………泣いてんだろ…。




涙がとまらないよ………。










「……秋菜………??」










え―………………??????




そんな筈…ない………





私は公園の入り口を見た。






「嘘………………!!!!???」






見間違える筈がない…




そこにいたのは確かに―……










雅樹だった―………………









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