《MUMEI》

目視では1位〜2位の差が拡がっているように見えたのだが、コース上にはマシン達が入り乱れ、実際にどれくらいの差なのかハッキリと解らなかった。


オレ『いま(後ろとの)差はどれくらい?』

兄貴『ん〜…14秒くらいかのぅ?…』


兄貴は岡ヤンのGショックをストップ・ウォッチ代わりに、各周回のラップ・タイムをちまちま表に書き込んでいた。

レース・モニタがあれば、そんな原始的な苦労はしなくて済むのだが、生憎、片田舎の草レース場にそんな恵まれたシステムは整備されていない…。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫