《MUMEI》
オフィシャルは大変だ
しかし、もっと大変なのはオフィシャルの方々だ。

主催者という手前、全チームの周回数を管理しなくてはならないからだ。


ピット・ロードと反対側のコース脇には、3人のオフィシャルが立っていた。

コントロール・ラインを通過してゆくマシンのゼッケンを読み上げ、1台ずつバインダーに記入しているようだった。


どうやら一人が読み上げる係で、一人が記入する係らしい。

あとの一人はストップ・ウォッチ片手にタイムを計っていた。


真夏の直射日光が照りつけるコース脇で、麦ワラ帽子をかぶるオフィシャルの姿は滑稽でもあるが、心から"ご苦労様"と労いたくなる…。

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