《MUMEI》
運命
,


偶然…なのかな…?


私と雅樹が巡り会えたのは…



私は違うと思う……



私と雅樹が巡り会えたのは…




きっと運命…………
って思う…。







「秋菜……あの頃と変わらない気がするな〜!!やっぱり俺よりちっさいわ!!」


「当たり前でしょ!!私、女なんだから!」


私がそう言うと雅樹は笑った。


子供みたいに無邪気に―…。


「秋菜…今、幸せか?」


「あっ…うん!!学校に行き始めたの…で、友達もたくさんできたし…あっ!!あとね、自分を他人に売ること…やめたの!!」


「まっ……マジ!?」


「うん!!」


「じゃあ秋菜は今はもう、自由なのか!」


「そう!」


「良かったなぁ〜!!」


雅樹は喜んでくれた。


自分のことのように喜んでくれた。


それが本当に嬉しくて……


笑顔の雅樹が愛しく……



思えたんだ―……………。




「泣いてばっかりかと思ってたんだよ!秋菜のことだから!」


「そんなわけないでしょ!!そういえば雅樹、何で此処に来てるの??」


「……もう…忘れようと思ったんだよ…秋菜のこと……会えるわけないのに想い続けても意味ないだろ?だから最後に此処に来ようと思って来たら……秋菜がいたってわけよ!」


私と全く同じ理由だった。



それを聞いて私は更に運命を感じた。










「俺ら…運命かもな!!」













ねぇ…




雅樹………




私、雅樹と出会えて本当に良かったよ…。






私たちの出会いはきっと……






"運命"





だったよね……………。









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