《MUMEI》
殺戮と手術?
彩詩が合流した事もあってか、次々とモンスターを倒していく。
ザン、ザン、ザン。
一息で両手に持ったナイフを振るい、周囲のモンスターを解体していくキティホーク
「はぁ・・まったく。手術代も取れないって言うのに・・」
逆手に持ったナイフが霞むように振るわれ、正面に居たゾンビがバラバラに解体される。
「ホーク、それ絶対手術じゃ無いし!!」
突っ込む彩詩も流れるような剣舞。一対多数の状況にも関わらず、その場で舞うように次々と葬っていく。
「殺戮と手術は紙一重って言うの。知らなかった?」
ゾンビの攻撃を避けるために後退した一歩、
トン!
やや強めに踏まれた一歩は音を刻み、仕込まれていた刃を靴の先端に出す。
ヒュン!
放たれる蹴りは刃の一閃。
ゾンビの首を刎ね飛ばす。
「靴まで汚れた・・守護騎士団長様〜一般市民の協力にはちゃんと感謝しなさいよ!」
背後に迫っていたマミーをナイフで瞬間的に解体しつつ、もう片方の靴に仕込まれた刃も出す。
「善意のボランティアには感謝を、悪意ある有料の手助けなら・・・契約書でも持って来いってね!!」
ゾンビを斬り捨て、返す刃を足元の地面へと突き立てる。
「守護・・」
複数のモンスターが彩詩に向かって攻撃を仕掛け・・
「聖印!!」
突き立てた剣から印が描かれ、ソレに沿って魔力が吹き上がる。
吹き上がった魔力は攻撃を仕掛けようと接近してきたモンスターを消滅させていく。
「自分だけ安全圏に逃げるな!!」
「うまく避けてね、ホーク!!」
引き絞られる弓は「緋ノ櫻」。
魔力を纏いて、緋色の燐光を散らす、神守の神弓。
狙いは上空・・
「攻の書・・灯戦。」
解き放たれた矢は上空にて、その身を分かち、数千の火の矢と化す。
ズドドドドドドドド!!
降り注ぐ、矢が緋の燐光を散らしながら降り注ぐ。

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