《MUMEI》

もしこの瞬間、世界が崩れ落ちたとしても構わない。
国雄となら怖くない。


汗で国雄の肩に乗せた足が滑りそうになり、腿を掴まれた。

枕の上で骨盤の角度が上がり軋んだ。

「   ア…………   」

後ろは国雄のが根元まで挿し入って満開になっている。
ひしひし伝わる大きさ、感触、これが入るなんて……そう考えただけで淫らに躯を振り乱してしまう。


「尖りきって、色変わってるな……両方」

指が乳首に這い上がる。


「 ア、 ん 引っ張ら な……で        ………………はぁん!」

腿の手が内股に伸び、みっつめの尖りの絖りを調べられた。







   ビュクン


恥だ。先に出すなんて。
国雄はまだ挿し入ったままなのに。自分でも予期できず国雄の掌で出した。
狡い、国雄にも俺の中で出して欲しい。



「イった顔、そそるね、 またイこうか?」

ズリュ……

国雄は腰を離した  

        ヌプンッ

「――――あぁぁ」

……と思えば急に中を圧迫してきた。
彼の動きに玩ばれている。

ズブ ヌッ ズリュ  
「あぅ あぁ、 ン、」

熱い、強く、もっと……
国雄に合わせて体を振る。

ヌプ ヌヌッ グチュ
「は、  ンン あっあ」

気持ちイイ。
奥に突かれるタイミングで自ら衝突しにいく。


ズヌッ グリュ ニュプッ
「んあっ ぅうふぁ、そ……そこぉ」


グロテスクな音が脊椎を攻め立てて快感が大きな波のように溢れ返る。
再び刺激に勃ち始めた。







渇望する場所を確実に突き上げてくれる。

「ぃい……ま た、いッちゃうぅん 」

ズクズクと爛れ達する言葉には遠慮も照れも無かった。

「いいよ、 俺も、だ……」

冷静な答えで熱感に応えてくれた。



 ズヌゥッ
「あぁん、―――――――――ンぁは!」

更に隆起しながら脹れ上がった。
挿入口の痺れ、新たな拡がりへの受け入れ。
瞼の裏に白い映像が映り、全身総毛立つ。
………………来る、  来い!

   ピシャン
「………………くぅッ」

彼の喜悦の声と振動が奥に刺さる。

俺が果てると国雄も同じく果てた。

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