《MUMEI》 望んでいた答え, ―キィ… 私が屋上に来て15分ぐらいしてから、屋上の扉が開いた。 マコト「ごめん…待ったか??」 「そんなことないよ」 私が笑顔をむけると、真琴は私の方へゆっくり歩いてきた。 マコト「……空…綺麗だな」 そう言った時の真琴の顔は少し切なげだった。 私の言うこと… 分かってるのかな…。 「真琴………話があるの」 マコト「…わかってる」 やっぱり……… わかってるよね…。 そう思うと私も切なくなってきた…。 「あのね、私確かに真琴のこと好き。好きだけどそうゆう好きじゃない……真琴と違う好きなの……"友達として"なんだ…だから真琴の気持ちには応えられない……」 私は一気に全て言った。 真琴は何も言わない。 私たちの間に長い沈黙が続く。 マコト「………だよなぁ」 先に沈黙を破ったのは真琴だった。 マコト「わかってたよ…秋菜の言うこと…フラれるってわかってたよ…でも俺は秋菜のこと好きだったんだ……ずっと………今この瞬間も秋菜を想ってる」 「………ありがとう…真琴」 マコト「…多分………当分この気持ちは消えない。でも秋菜に迷惑かけるようなことはしない…だからさ………これからもいつものように仲良くしてくれよ!!」 「…………もちろんだよ…」 私が望んでいた答え。 真琴は言ってくれた。 真琴……… 私のこと好きになってくれて… ありがとね―…………。 , 前へ |次へ |
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