《MUMEI》
よかった…
昼休み残り10分…


俺は紗枝の元に向かった…

「あ!お兄ちゃん、お弁当どうだった?」


「スマン紗枝…覚えて無い…」


「…え?…」


俺は紗枝に事情を説明した…


「お兄ちゃん…」


「うぅ…本当にスマン…」

「違うよ、別にいいよ。私が言いたいのは、お兄ちゃんは確かに見た目は…その…恐そうだけど…すっごい優しいからお兄ちゃんは不良なんかじゃないよ」


そう言う紗枝は笑顔だった

「紗枝…お前はなんて可愛い奴なんだ…」


紗枝の頭を撫でながら言う

「…………あぅぅ………」

照れてる…


可愛いな…


「じゃあ紗枝、また放課後な」


「うん、バイバイお兄ちゃん」


俺は教室に戻る…



「お!宗ちゃん、どうだった?」


義人が問う…


「紗枝は本当に理想の妹だ…」


「成る程…許してくれたんだ…」


「まぁね〜」


(紗枝が妹でよかったわ…)


「…………………………」

(もし…コイツだったら…)


俺は隣を見る…


(…………ぞっとする…)

5時間目はヤマピー…


だから、授業に出る……

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