《MUMEI》
番外編1 涼風の場合
「………………さい…」

「……う…………ん…」

「……………て…ださい」
うるさいなぁ…

「起きてください」

「………ふぁ?……あ…」
朝…か…

時刻は7時…

目の前には…愛しい我が妹
「おはよう、涼風」

「おはようございます、龍様」

「いつも起こしに来てもらって悪いな」

「いえ…それより…その…頬でも構わないので…その……」

言って真っ赤になっている
何を言いたいのかはわかる
だが…

普段完璧な涼風をいじめられるのは、この時だけなのだ…

「ん?何だ?言ってくれなきゃわからないぞ」

「うぅ……わかってるくせに…」

「僕わかんな〜い」

「うぅ……………………」

あっ…やばい…泣きそう…
そう思ったので涼風の唇にキスしてやる…


「…おはよう…涼風…」

「…おはよう…ございます…」

(……何で涼風はこんなにも可愛い?)

普段とのギャップが更にいい…


普段の涼風は…綺麗…
今の涼風は…超可愛い…


(も〜う食べちゃいたい)
涼風を強く抱きしめる…


「龍様…遅刻しちゃいますよ?」

「うん…もうちょっと…」
「……………………はい」
今度は俺がいじめられる番…

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