《MUMEI》
初めての会話《水城》
「………………エヘヘ…」

「…水城…何かあった?」

「え!わかる?」


「そんなあからさまな笑い方されたらわかるよ…」


「えっとね、実はね、朝ね新堂君が、挨拶してくれたんだ〜」


「………いい夢見たね〜」

「夢じゃないもん!」


「…………………マジ?」

「マジ」


「…へぇよかったじゃん」

「…………うん…」


そこで、担任の先生が入って来た…


HRが終わり休み時間…


「新堂君!」


私は新堂君に話し掛けてみた…


「…………………………」

無視されるけど…


「うぅ…無視はイジメの元だよ…」


「………………なんだよ」

「……え?…」


「話し掛けてきたんだから用があるんだろ…」


「…………………………」

「…………………………」

「…無視されると思ってたから…特に無いです…」


「…………………………」

「……ごめんなさい……」

「……馬鹿だろお前……」

「…うぅ…馬鹿じゃ無いですよぅ」


「馬鹿だ」




馬鹿だって言われちゃったけど…


初めて普通に応答してくれた…


うれしいな…

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