《MUMEI》
私たちに出来ること
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気がつけば…


季節はもう冬―…


12月になっていた。



遥の様子は相変わらずおかしくて…


そしてこの前、体育の時間の前に着替えている時……


背中にも傷があることに気づいてしまった。


もちろん、その時は千夏も一緒にいて……


千夏は泣きそうな顔で遥を見つめていた。


綺麗で白い遥の自慢の肌は私たちの見えないところで、傷つけられていた。











チナツ「もう平気な顔して見てらんないよっ!!」


今日―…


遥はまた学校を休んだ。


マコト「転んだだけでそんなに傷つかないよな……」


マサヤ「ってか、遥って運動神経いいじゃん??そんな簡単に転ばないと思うけど……」


確かに………


遥はスポーツならなんだって出来る……。


体育の成績は私より上……


なのに―……。



チナツ「絶対に何かあるよ!!遥は私たちに何か隠してる!!」


千夏……


私も……そう思うよ…。


遥は私たちに何か隠してる…。


マコト「でも……聞きずらい……よな」


マサヤ「うん………」


「私たちに何が出来る…??」


私が学校に来ていない間……


ノートを一番、多く書いてくれたのは遥だって聞いた。


私は"遥"とゆう名前ですら頭の中になくて、しかも存在にすら気づいていなかった。


なのに、遥はそんなことも気にせず自分のノートを書く時間がけずられてまで私のノートを書いてくれていた。


「私………何かしてあげたい」


マサヤ「俺も…」


マコト「遥が元気ないと気が狂うよな…」


チナツ「元気になってほしい…!!」



遥―………


私たちはこんなに遥のこと心配してるんだよ………




私たちに出来ることは…何ですか―………??




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