《MUMEI》
偽物の笑顔
,




"大切な人は誰??"
って聞かれたら
迷わずこう答えるよ…。



"大好きな彼と大好きな友達"



その友達の中に
遥は入っているんだよ。









「え〜明日から冬休みだが、学校から出された課題はしっかりこなすように」


とうとう明日から冬休み。


嬉しい筈………


なのに…………。



ハルカ「年賀状おくるから住所教えて〜!!」


遥は笑顔で私たちの住所を聞いてくる。



チナツ「…うん!遥のも教えて!!」

マコト「俺も!」


マサヤ「俺のも忘れるなよ!!」


私も紙に自分の住所を書いて皆に渡した。


マサヤ「冬休み……皆で遊ぼうな」

雅也は笑顔でそう言った。


私と千夏と真琴は頷いた。


でも…
遥は頷かなかった。


ハルカ「私…まだ予定分からないんだぁ」


遥はそう言って私たちから目を逸らした。


何で………??


私だって予定分からないよ…。

遥…
何も言ってくれないんだね。


マコト「でも何時かあいてるだろ?」

ハルカ「多分……」


チナツ「じゃあ遊ぼうね!!」


ハルカ「………うん!!」


少しの間に私は気になった。


でも…
やっぱり聞けなくて……



ハルカ「…じゃあ、またね!!」






明日から冬休み……。




嬉しい筈……


なのに…



喜べないのは



遥の笑顔が偽物だったから…。





,

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫