《MUMEI》
私の全て
,




「マジで!?」


「うん!!」


今日はクリスマス。


今、私の家に雅樹が来ている。

そして、遥がいつものように笑ってくれたことを話した。


「良かったなぁ!!俺も嬉しいよ!秋菜の友達が元気を取り戻してくれて!!」


「雅樹、ありがとう!!」


本当に嬉しかった。


遥がいつものように笑ってくれた時―……


現実が夢のように感じた。


あのクリスマスパーティー(?)が終わって遥が帰った後、千夏は涙を流していた。


悲しい涙じゃない……


嬉し涙……


雅也も…真琴も…


そして私も…


やっぱり遥は笑顔じゃなくちゃ遥じゃないんだ。


「秋菜が元気になってくれて本当に良かった」


雅樹は私を優しく抱き寄せて、優しくキスをした。



「雅樹……大好きだよ」


「俺も秋菜のこと大好きだ」


「雅樹…今日はクリスマスだよ?何にもしないの??」


「だってさぁ〜俺は秋菜を大事にしたいし〜秋菜だって嫌…だろ?」


私はそれを聞いて笑ってしまった。


「なっ…何で笑うんだよ!!」


「いやぁ〜雅樹って結構、純粋なんだな〜って思って(笑)」


「今頃、気付いたか!!秋菜知らないだろう!!俺、秋菜と沖縄で3ヶ月過ごしたけどず〜っと我慢してたんだぜ!?」


「じゃあもう我慢しなくてもいいよ」


「えっ…」


「私は雅樹の彼女で雅樹は私の彼氏……でしょ?」


「秋菜―…………」


私は、後ろから雅樹に抱きついた。


私は雅樹の彼女だもん。


雅樹のこと大好きだもん。


自分の身を全て捧げたいよ。



「いいの……??秋菜―…」


「うん…。だから早く……雅樹のものにしてよ…私を」


雅樹に優しく微笑んだ。


そして、私を優しく抱きかかえてベッドに運ぶ。


「嫌なったら……言えよ?」


「うん………」








クリスマスの夜―……







私は雅樹に………







私の全てを…………









捧げた―…。







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