《MUMEI》
帽子
,




今日は1月1日。



新しい年の始まりの日。



私たちは初詣に来ていた。



雅樹とは明日行く予定。


何か今日は忙しいんだって。



チナツ「秋菜、着物似合ってる!凄い可愛い!」


ハルカ「本当だぁ〜」


「そんなことないよ!」


チナツ「そんなことある!めっちゃ可愛いよ!!」


私はほめ言葉に弱い………



だから"可愛い"とか連呼されるとちょっと……嫌。


マサヤ「つーかさぁ、人多すぎ!!」


確かに………



何処見ても


人、人、人………


キリがない……。


マコト「仕方ねぇだろ〜1月1日だし」


マサヤ「だよな…」


雅也は45分も並んでいるせいか疲れ気味。


そういえば……


「雅也、何で帽子かぶって……」

チナツ「あっ!!本当だ!夏川が帽子かぶってる!」


マサヤ「うるせぇ!お洒落だ!お洒落!わかったな!」


お洒落って……



初詣に帽子はないでしょ…。



1年の始まりの日に顔を隠してくるなんて。


マサヤ「ってか並んでもうすぐ1時間になるぞ!!早く進め〜!!」


マコト「雅也、うるせぇ」


私は雅也の帽子を見つめた。






何か見たことあるような…





気のせい…


だよねー…?

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