《MUMEI》
遥の笑顔
,




1時間半…


並んで私たちはやっとお参りを終えた。


初詣の後、一旦、家に帰って着替えてから5人でカラオケに行った。



チナツ「今年もよろしく〜♪」


マサヤ「俺の今年の目標!学年1の天才になる!」


「無理だよ」


マサヤ「あっ!!秋菜!お前!言っちゃいけないことを!!」


マコト「本当のこと…だろ」


マサヤ「ガーン!!」


自分で言ってるし…。


ハルカ「秋菜……」


「何??」


ハルカ「私と…友達になってくれてありがとう」


「………え??」


意味が分からなかった。


何でいきなり?


遥どうしたの??


ハルカ「皆〜!!私、皆のこと大好きだよ!!私の一番の友達!!大親友以上!!私たち離れてもずっと繋がってるよ!!」


遥は今までにないくらいの笑顔だった。


皆は遥のいきなりの発言に唖然としている。


もちろん私も。


ハルカ「皆大好きだよ〜!!大、大、大好き!」


マサヤ「何かよくわかんねぇけど、俺も皆のこと大好きだ〜!!」



遥は雅也と一緒にそう叫ぶ。



千夏と真琴は苦笑い。


私は苦笑いすら出来なかった。












これが………




私たちが見た





遥の最初で最後の




最高の笑顔。






この時の遥の笑顔は
誰よりも輝いていた―…






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