《MUMEI》
夢なら、覚めて
,



私は走った。
ひたすら走った。


今までだしたことのないくらいのスピードで。



走ってる時……


私の頭の中は最後に見た遥の笑顔だけが…


ぐるぐるまわっていた。







総合病院まで来ると入り口には雅也がいた。


「雅也っ!」


私は雅也の名前を呼び、雅也のもとへ走る。


「あっ…秋菜……」


雅也の顔は今まで見たことのない顔。


嫌だ………



どうか神様―…………!!!!







"私と友達になってくれてありがとう"












ロビーに行くと真琴と千夏がいた。



2人は黙り込んだまま俯いている―……。




嫌だ…



この空気………






チナツ「秋菜………」





マコト「秋菜…」




何………




この空気………






夢なら、






早く覚めて…………







マサヤ「秋菜………遥が……













死んじまった―…………」







お願い…………





夢なら、









覚めて………。








,

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫