《MUMEI》
夢じゃない…
『遥が……



死んじまった―…』




夢…………だよね?




早く覚めてよ…




覚めてよっっっ………!!!!!





チナツ「うっ………はるかぁ―!!!何で―…はるかぁ………!!!」


マコト「………うっ…クッソ………遥……はる…か…!!」


千夏は声をあげて涙を流す。
真琴は声を押し殺しながら涙を流す。


何で―…!!
何でよっ!



遥…!!!!



私は泣きながらその場に座り込んでしまった。



「何でよ…!!早く………夢なら覚めてよっ!はっ…遥ぁぁ!」


何でよ…!!


夢の筈でしょ!?


なのに、


なのに、



何でこんなに床に座る感触があるの!?


何で目の前が歪んでるの!?



「やだっ……いやだぁ―!!早く覚めて…―!!早く…」


マサヤ「秋菜!」


雅也はそう言って私を抱きしめた。



マサヤ「信じたくねぇけど…夢じゃねぇんだよ…!!現実なんだよ…秋菜!……遥は…もういねぇんだよ…………!!」



雅也の体は震えていて、
声も震えていた。



あぁ…………




夢じゃ…………





ないんだ―……………。




遥はもう…………




逝っちゃったんだ………。






"皆のこと大好きだよ!!"



"このメンバーで将来またバンドやってたらウケるね!!"



"私たちずっと繋がってるよ!!"







"秋菜……………






私と友達になってくれて





ありがとう"







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