《MUMEI》

「あ、ありがとう。」


私の顔は幸せに溢れていた。


「いえ。僕は帰りますね。」


黒い物体は、トイレに向かって歩いて行った。


殺し足りない…。


私はもっと死んでほしい人がいる。


「待って!」


黒い物体は振り返った。


「もっと殺して。」


「いいですよ、契約としてあなたから何かを貰いますが。」

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