《MUMEI》

私は人間でもない死神でもない魔神に興味津々だった。


「生きるためです。」


「生きるために商人やっているの…。魔神も苦労しているのね。」


「はい。」



その時玄関が勢いよく開いた。


「鞠華ーー!」


夫が帰ってきた。


夫は走って帰ってきたみたいで、息が荒れていた。


「息子は…。」


「寝ているわよ。」


私はニッコリ微笑んだ。

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