《MUMEI》 番外編4 奈美の場合「はいどうぞ、お兄ちゃん」 「…………………………」 今…俺の目の前には… プロ顔負けの美しさを放つ料理が並んでいる…… 思わずがっつきたくなる… だが…… 製作者は…… 「?…どうしたの?お兄ちゃん?」 僕の可愛い可愛い奈美ちゃんでっす! 本当に奈美は可愛いですよ〜 もうヤバイっすよ くりっとしたかわいらしい目… ぷりっとした柔らかそうな唇… 小柄な体格に似合わぬ大きく発達した胸… それに…… 《いいからとっとと食え》 (……神よ…我を見捨てたもうたか…) 《うん》 薄情な奴だ… しかし…食うわけにはいかない… もう…臨死体験はやだ……親が来るまで河の辺で石を積むのは嫌なんだぁ〜!! しかし…どうするか…… (…………ピーン!) ひらめいた! 「奈美…」 俺は行動に移した… 「何?」 「俺は…料理より…奈美を食べたいな……」 作戦名:これしかない! 内容:奈美を暴走させる… 以上… 完璧だ… 「…へ?……えっ?……」 奈美の顔がみるみる赤くなる… 作戦通り… 「………………いいよ…」 (……?…今…なんと?) 「お兄ちゃんが欲しいなら……私を……あげる……」 (??????????) 奈美の顔がこれ以上ないぐらい真っ赤になる… (あの〜……あれ?………おかしいな……予定外?) 「な…奈美…俺達は…一応兄妹でな…その…そういうのはよくないかとぉぉ!!……………………………」 無理でした… だって…男の子だもん!… 番外編おしまい… 前へ |次へ |
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