《MUMEI》 僕のお仕事「…………………よし…」 今はお屋敷… つまり、西園寺 彰様の、 御邸宅だ… 僕の奉仕先であり…… 家でもある…… ここでの僕の仕事は…… 主に…お嬢様の相手… お嬢様が一人の時間が欲しいならば、他の使用人さん達の手伝いをする… まぁ…あんまりない… だからずっとお嬢様の相手をしている… 正直…皆と同じ仕事がしたい… 僕は一応この屋敷で雇われている身なので当然の思考だ… それに…お嬢様の相手ばかりしていては、他の使用人さん達に嫌われてしまうかもしれないからだ… だが… 他の使用人さん達は、僕を嫌うどころか、気遣ってくれる… 決して僕がお嬢様の許婚だからではない… 僕が… 一番大変な仕事をしているからだ… 「京〜♪」 僕の仕事が来ました… 部屋にお嬢様を招き入れる 「お邪魔します」 「くつろいでいて下さい」 そう言うと僕は制服を脱ぎ執事服に着替えようとする………と…… 「あれ?着替えるの?じゃあ私出てるよ」 そう言い椿お嬢様は出て行った… 律儀な方なのだ…… 5分後…… 僕の着替え終了と同時に… “お嬢様”がやってきた… 前へ |次へ |
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