《MUMEI》
幼なじみ
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私と雅也は8組へ向かった。


千夏は1組へ。
真琴は5組へ。


マサヤ「いやぁ〜同じクラスで良かったな!!秋菜♪」


「千夏と一緒が良かった」


マサヤ「……ひでぇ…」


8組は一番、端のクラス。


だから、千夏とはなかなか会えない……。


「何で雅也が同じクラスなんだろ〜」


マサヤ「益々、ひでぇ…」




でもこれは神様の仕業だった。

私の未来が分かるのは……神様だけ。



この先、何が起こるか分からない私はどうして雅也と同じクラスになったかなんて分かるはずがなく…………。








クラスに入ると教室は騒ぎまくり……。


明るい人が沢山、いすぎ…。


マサヤ「俺、この一年生きて卒業できるだろうか…」


「私も………」


このムードについていけない…


雅也がついていけないのなら、私はもっと無理。



「ほら、席つけ〜」


皆はダラダラと席に座る。


奇跡的に私と雅也は席が前後だった。


「今年一年、このクラスを受け持つことになった神谷だ。よろしく」


神谷先生はこの学校の中では結構、しっかりした方の先生で生徒からも信頼されているとてもいい先生。


良かった……。


先生はマシな人で…。


問題は生徒。


何か、凄いのが集まってる気がするのは……気のせい?


「最後の一年…悔いのないように1日を大切にしような」


先生は皆を見ながら言った。


いいこと言うなぁ〜…。







今日は結局、先生の話だけで終わった。


その変わり、明日からはもう授業が始まる。


マサヤ「先生は…いい人だったが…なぁ…」


雅也はぐったり状態。


確か、隣の席にいた怖そうな男子に何度も物を借りられたり、話しかけられたりしていた。


だからかな……。


私の隣の席は…雅也の隣の席の人と同じ感じの人だった。


幸い、私は話しかけられたりされなかった。


マサヤ「う゛わぁ〜マジ俺、どうしよっ!」


「私に言わないでよ」


雅也は自分の机でうなだれている。


教室に生徒はもうあまり残っていなかった。


残っているといっても、怖そうな男子が5人くらい。


しかもグループっぽい。


うわぁ…。


と、思っていると…


「お前、秋菜だろ?」


えっ…


振り向く……


そこにいたのは…


「裕樹……!?」



マサヤ「え゛っ!?知り合い!?」




「久しぶりだな〜秋菜♪」




彼の名は宮下 裕樹(ミヤシタ ヒロキ)




私の―………





幼なじみ―…………





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