《MUMEI》

 事務所を出てから、ヤツは一度も振り返ることなく雑踏の中を早足で歩いて行った。
 行く場所も聞いてないオレは必死で人混みを掻き分け付いていく。

 突然、人波が途切れ小さな喫茶店の前に立っていた。

 〜喫茶 夢伝説〜

 古ぼけた一昔前の喫茶店だ。昨今のファーストフード乱立の中、よく生き残っていたものだと感心する。

 「さ・・・入ろうか」

 ポツリと呟き、ヤツは中へと消える。
 喫茶店の外観に見とれていたオレは慌てて後を追った。

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